茶碗蒸しの中 de 書評ぶろぐ

病気をきっかけに2年ほど主夫をしてました。 好きなマンガ、小説や主夫業についてツラツラ書きたいです、ほへ。

週刊 バベルの図書館を読む 第二号「サキ」

えー月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人也なんて言葉がございまして、私はこの言葉が楳図かずおさんの「イアラ」のファーストコマに書かれていて、「アーッ」と感じたんですね。なんかこう、一発でこの言葉が理解できた。しかし、その理解の仕方を言語化はできない。無理に言語化するとその時のFRESHRYが失われてしまう。。。そんな感じでしょうか第二号書きます!(0.2秒)

 

え「サキ」です。最近、白水Uブックでいっぱいでてましたね。バベルの図書館にも入ってますよ。

サキ―無口になったアン夫人 (バベルの図書館)

ね、そんじゃいきましょ。

ま、基本的に短いんでね。星新一読んでる感覚もなくはないのよ。

唐突トリビア!サキは1914年ボーモン=アメル攻略戦で戦死した。

最後の言葉は

「あの忌まわしい煙草をけしてくれ」だったそうで、これは戦争をやめろっていう比喩じゃねってボルヘスっちは言ってるけど、そんな奴が44歳で志願して戦争行くかねって気もする。

 

〇無口になったアン夫人

夫婦がさ、些細なことで喧嘩する。そういう情景ってよくあると思うのよね。でもさ、この話はだんまりこむ妻に夫がいつも一緒にそらんじる詩の一説を朽津さんダリしてね。「もうしわけないな」とかさ「なかよくやりたな」みたいな気持ちが伝わってくるし、文中でもそういってるんだよね。だからさ、この夫婦は、仲がいい夫婦なわけよ。

だから、最後の一説がずしんとくるし、それをはじめからわかっている猫はなんだか不吉を通り越して、憎らしいってわけ。

〇お話上手な男

子供三人おばさん一人電車にのり、前に座っている男から「お話」をされたら、俺だったら怖い。逃げる。そしてその話が「アンチ良い子主義」だったら親としてぶっ飛ばす。でもさあ、子供もいつもおんなじ教育的メタファー含んだ話なんて聞きたくないよね。多少、毒を与えないと免疫つかないっていうかさ。

ま、話自体はちょっと不吉だが、最後の男の言葉で、不気味のベールは取り払われる。

払わなくても良かった気がするが、払われてるから仕方ないね

〇納谷部屋

まだ3話目だけど、今のところすべての作品の中に2つのエピソードが入っている。

無口になったアン夫人には「喧嘩する夫婦」と「猫」

お話上手な男では「騒がしい3人の子供、それに困るおば」と「男が話す物語」

この納谷部屋では「遠足に連れて行ってもらえない子供」「子供がみているタペストリ」

この形式がサキの手口なのか、わからないが先を読んでみよう

 〇ゲブリエル・アーネスト

もう違った。ドヤってあほみたたい。

これは純然たるスーパーナチュラルものですね。

これは画家のガブリエルが始めしか登場しなかったら、もっと不気味で怖かったんだけどな、とサキさんに会ったらいいたい(あの世で

〇トーバーモリー

 ↓に入っててもおかしくない猫忌憚

猫SF傑作選 猫は宇宙で丸くなる (竹書房文庫)

猫SF傑作選 猫は宇宙で丸くなる (竹書房文庫)

 

 ジェフリー・D・コイストラ「パフ」と近い感覚がオレにはある(元ネタとは言わんが

 

〇名画の額縁

いきなりの滑稽譚で、サキの懐の深さをうかがえる短編。

そりゃ白水社がいっぱい出すわけだわ。

 

ふー、2/3は読んだかな。

続きは後で書こう。

 〇非安静療法

あー、これは現代にも通用する寓話なんじゃないですかね。

えっと男がね。なんかこう決まり決まった行動しかとれないとか言ってるんですよね。

これってつまりルーチンから抜け出せないってことだと思うんだけど、

そうなるとさあ、生き詰まるよね。とか友達にっているとそのトモダチが

「非安静療法せよ」って

っていいうわけよ。

えってなるじゃん(そうじゃん

で、そのあとはハチャメチャよ。でもさあ、人生には定期的に「非安静療法」が必要だとおもうな。

 

〇やすらぎの里 モールス・バードン

結局さ、田舎もも怖いのよ。首切り農場のような直接的怖さではないけど、この短編にある呪いやまじないが気軽に存在する日常はシティパーソンには耐えられないよね。

アナログフィッシュのこの歌でも聴いて、今いるこの場所を愛するしかにないね。


アナログフィッシュ(Analogfish) "抱きしめて" (Official Music Video)

 

〇ウズラの餌

こんなんもう経済小説ですよ。もしくはマーケッター向け行動心理学小説。

結局さ。モノ売るのに必要なのは「謎」なんだよね。「謎」だから人はそのお店にいったり、「謎」を買おうとする。世のサラリーマンよ、しょーもないマーケティング本よむより、この一編を噛みしめるように読むべし

 

〇あけたままの扉

メチャクチャ面白い!

なんだこれ☆5ですよ。いやー、おもしろい。白水社のサキ本全部買っちゃおうかなア!と思うくらいすごいおもしろいです。

〇スレドニ・ヴァシュター

 メチャクチャ面白い!2

サキやばくない?これを最後のほうにもってくるボルヘスやばくない?待ってこの曲超良くない?

〇邪魔建てするもの

おい、サキ!そりゃないよ !

 

ということで週刊バベルの図書館を読む 第2号「サキ」でした。

創刊号はこちら↓

syufuuu.hatenablog.com