茶碗蒸しの中 de 書評ぶろぐ

病気をきっかけに2年ほど主夫をしてました。 好きなマンガ、小説や主夫業についてツラツラ書きたいです、ほへ。

飯テロ、今夜の怪奇メシ! 怪奇小説のおいしいご飯たち

夏になるともー、食欲、落ちちゃいますよね。ザルかせいろだ、うふっ入んないから、と言ったのアニでしたっけスチャラダの。

怪奇小説で涼をとりながら、登場する料理に想像の舌鼓を打てばもーこれはね、内臓器官がウオオオオン言うこと間違いなし。ほんま、怪奇小説のポテンシャルはすんごいですなあ(もっと出版しろ

 

1 木曽の旅人 岡本綺堂

岡本綺堂妖術伝奇集―伝奇ノ匣〈2〉 (学研M文庫)

 

木曽ってどこ? ここです⇒(有益情報)Google マップ

 話としては木曽の山奥、山小屋でね。猟師の親子が父親ひとり、子が一人でくらしているんですね。そこに夕暮れかな、一人の男がふらっと山小屋をおとづれる。そうするとそこの子供がね、なにやら非常におびえるんですね、この男を。父親からみると普通のお役所に勤めているような男に見えるから、不思議に思う。しかしそのうち、飼っている猟犬もうなりだして、あれ?もしかしたらこの男は「えてもの(もののけ)」かもしれないと父親も少しだけ疑いだす。そうこうしているうちに男が

「おお、子供衆がいるんですね。うす暗いので、さっきからちっとも気がつきませんでした。そんならここにいいものがあります。」

と言いながら「あるもの」をだすんですね。

ここから先はネタバレになってしまうので、避けたい方はページを閉じてほしいんですが、(その前に☆ボタンおしてね)

文章をそのまま引用しますが、その「あるもの」とは、

かれは首にかけた雑嚢の口をあけて、新聞紙につつんだ竹の皮包みを取出した。中には海苔巻のすしがたくさんにはいっていた。

くうううう、竹の皮に包まれたすし! 

めっちゃ旨そう!夏、冷酒、すし、ねえ。もう夏バテなんて吹っ飛んじゃう。

しかもこのあとすしの描写がまだ、あるんです。

竹の皮包みを開いて突きつけると、紅い生姜しょうがは青黒い海苔をいろどって、子供の眼にはさも旨そうにみえた。

まあ、山中ですからね、痛まないように生姜がね、そえてある。憎い!にくいなあ。

これ短編を読むと、おいしいすしを食べたくなって居てもたっても居られないですよ。あとはね一見、優男にみえてもどんな悪事を働いているかわからないから、家に上げるのはよそうね、という防犯啓蒙怪奇小説でもあるジャパンホラー小説の名作ですね。

あ、今気づいたけど昨今流行の山の怪談のくくりとしても読めるよー

 

②壁の中の鼠 ラブクラフト

ラヴクラフト全集 (1) (創元推理文庫 (523‐1))

夢の中でご飯を食べる。こんな経験はあなたにはないだろうか。

もしあるとすれば、それはどんなご飯だったがろうか、そしてもしそれを現実にア¥食べられるとしたらあなたはそれを食べるだろうかー

ま、とういう感じでね。でもこれ読んだら食欲なくなると思うんで、ブログタイトルに反するんですよね。。。

まあダイエットしたい人は読み込もう!

息子を戦争で失った男がね、アメリカから一族の故郷のエゲレスに戻って来るンですね。で、ラブクラフトですから一族はまあ、評判割るいんですね。とにかくなにやら悪行をやっていて周囲から恐れられていた。そんなん昔のことだろ、とこの人は戻ってきたんですね。で、まあなーんか変な夢を見る。

 

白いあごひげをした魔物の豚飼いが仲間と一緒に、ぐにゃぐにゃしてしまりのない体をそたけものの群れを追い回していたが、その獣の顔たるや、ただ、それを見ただけで、もうなんともいえぬ胸糞のわるい、むかむかするような気分のする面体だった。

ほー、この獣はなんなんでしょうね(すっとぼけ

また幾日からするとこんな夢をみます。

どうやら蓋のついた木の大皿の中にぞっとするようなものが入っているトルマキオの饗宴のような、とある不潔なローマの饗宴風景が現れた。

ああ、やっぱり食べるんですかね、この獣。まあ、夢の話なんで実際食べるわけではない。じゃあ、なに食べるんでしょうかねこの主人公は。

まあ、これ読んでお腹へったーなーと言う人は病院にいくか、親に頼んで座敷牢でも作ってもらってください。というわけで、自分の精神健全状態把握小説とも読めるラブクラフトの短編。あ、ニャル子さんでてくるよ。(やったぜ

 

蟇の血 田中貢太郎

田中貢太郎日本怪談事典―伝奇ノ匣〈6〉 (学研M文庫)

 

最後は、すっと飲み物ね。やっぱ、夏はさ水分多くとらないと、毎年あるでしょ脱水症状でのニュース、ああはなりたくないよね。ということで蟇の血。

ま、話はね。近藤よう子さんのこっち読んで貰えばわからるから置いといて、

蟇の血 (ビームコミックス)

蟇の血 (ビームコミックス)

 

 まあ、主人公がね、妙な女に家によってけ言われるんですよ。よせばいいのについていっちゃうんですよ。でね、そこで出されるのが、

女は壺の液体を二つのコツプに入れて一つを譲の前へ置いた。それは牛乳のやうな色をした物であつた。

ほーん、なるほど。で味が。

譲は手に取つて一口飲んでみた。それは甘味のあるちよつとアブサンのやうな味のする酒であつた。

アブサン=フランス、スイス、チェコ、スペインを中心にヨーロッパ各国で作られている薬草系リキュールの一つ(WIKI

なるほどね、アブサンか。あんまり飲んだことのない酒ですよね。

レモンハートの25巻「アブサンの泉」を読めば、なんとなく感じはつかめるんじゃないかな。

BARレモン・ハート 25―気持ちがすごくあったかい 酒コミック (アクションコミックス)

BARレモン・ハート 25―気持ちがすごくあったかい 酒コミック (アクションコミックス)

 

ガブガブ飲むんじゃなくて、職人の声に心を傾けながら、一人静かに飲むおっさんの酒、そんな感じですよ。。。

これ飲んで以降、加速度的に主人公はわっけのわからないけど、ヤバイ状況にどんどん流されていくので、まあ、知らない家で出されたものは飲まない!いらないものはいらないと断る! そうしないと仕事もいつのまにかのっぴきならない状況に追い込まれて、この主人公みたいに原因のわからない死にかたしますよ...

 

もう、自分でも何か書いているかよくわからない飯テロ、怪奇メシでしたー

どんどんぱちぱちー

(頼む!☆ボタンおしてくれ 読者でもいいんだ!